【ボルダリング】1〜2級を伸び悩んでいるあなたに送る絶対に完登できる考え方

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ボルダリング

漸進性(ぜんしんせい)過負荷の原則という言葉をご存知ですか?

限界を超えた負荷を筋肉に与えることによって、筋肉を成長させるというものです。

筋肉は同じ負荷を与え続けても維持しかせず、それ以上成長することはありません。

何が言いたいのかというと

1〜2級を登りたいならその上のグレードを攻める必要があるということです。

なかなか2級が登れない、1級が登れないという人は自分自身に壁を作っています。

  • テープの色を見て登るのを止める
  • マンスリーを全部触らず途中で投げ出す
  • ほんの少し触っただけで別の課題に逃げる

2級から上を目指すには、今登れるグレードばかりやっても意味がありません。

2級を登りたいなら1級を触ってみる

1級を登りたいなら初段を触ってみる

「登れなくてもせめてスタートくらいはしたい!」

こういう考えを常に持たないといけないということです!

今回は私が1級や2級を落とした時の考え方と練習方法を紹介したいと思います。

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できる課題ばかりやっても登ることは出来ない

さきほどの漸進性過負荷の原則にしたがって、限界に挑んでこそ高グレードをのぼれるようになります。

私は2級や1級が登れないとき、ひたすら3級を登り続けろといわれその通り3級を登るようにしました。

しかしいつまで経っても2級は登れませんでした。

一度考えを改めて、登れなくてもいいから1日潰して登れない2級を触り続けました。

最初はスタートさえできなくてすぐに腕がパンプしていましたが

少し休憩を挟んでまた挑戦、休憩してまた挑戦を繰り返すと、なんだか指が引っかかる場所がわかってきたり

スタンスの位置で体が安定したり、スタートができそうになったりしました。

普段ならすぐに諦めていたのですが、続けていくことに少しづつ進んでいったので

これは登れない→もう少し成長できたら登れるかも

というところまで考えがいくようになりました。

結局その日はスタートすらできなくてただ疲れてしまっただけなのですが

次の機会に挑戦したときは普通にスタートができ、その日のうちに2級を登り切ることができました。

何度も挑戦した結果、指力がついたのか課題に対する慣れが出たのかそのときはわかりませんでしたが

登れたときはとても嬉しかったのをおぼています。

できないことに挑戦した結果、できるようになったんですね。

テープの色やグレードにびびらない

テープの色を見てすでに諦めたりしていませんか?

実は2級や1級はかなりの幅があります。

  • 3級寄りの2級
  • 2級よりの1級

打ち込めば落とせるような課題がゴロゴロしているんです

なのにテープの色を見て諦めている、自分には無理だと限界だと思い込んでいる

もったいない!

1回2回触っただけで登れないと決めつけるのはダメです。

触りもしないのはもっとダメです。

登れないグレードでもどこか登れる課題が必ずあります。

そのどこかできそうなところを一つずつ増やせば

その課題自体落とせるということなんです。

打ち込まずに諦めるのは本当にもったいないです

登れる課題ばかり登っていても成長できません。

テープの色や苦手なホールドを見て諦めることなく挑戦し続けないとそこで成長はストップです。

マンスリーは全部触ってみる・途中でやめない

マンスリーも番号で登ることをやめたりしていませんか?

いつも20までしか登れないから今回も20まで行けたらいいか〜

って感じで登っていると本当に今後20番でおわりです。

30まであるのなら絶対に30まで触りましょう。

なぜならその中に絶対に登れる課題が混じっているからです。

私は30まで用意されているマンスリーで、20くらいで打ち止めの時が続いていました。

20までいったら常連さんの作った3〜4級の課題を登って時間を潰す。

そんな感じですでにエンジョイクライミングのような感じになっていました。

あるとき言われたのが

「なんで30まで触らんの?」

という言葉。

自分にはとても登れないと思っていたから

「いや、登れないですよ」

と答えたら

「自分で壁作っちゃうんだ、ふ〜ん」

と言われました。かなりバカにされたような気がしたのを覚えています。

めっちゃ頭にきて、その日はひたすら高グレードのマンスリーを触ることになりました。

実際どう頑張っても無理な課題ばかりでしたが、登れないと思っていたマンスリーの番号の中で

登れそうな課題が見つかり、かなり打ちこんだ結果落とすことができたんです。

自分からしたら全く登れないと思っていたマンスリーが落とせたことは、かなり自信になりましたし

その人には感謝さえしたのを覚えています。

結局、壁を自分で作るとそこで成長は止まるということが頭で理解でき、

どんな高グレードでも、登れそうにないマンスリーでも、全て触ってから打ち込むか諦めるか決めるべきだと思いました。

最初から諦めない、無理だと思わないことが大事ですね。

できないことを徹底的に掘り下げる

自分の弱い部分を徹底的に掘り下げることで対策がつきます。

例えば保持力がない、ロック力がない、足が下手などですね。

自分でわかっていても克服することを避けていることが多いんです。

苦手な課題を後回しにしたり、2〜3回登ってもうできないと決めつけたりしていると

いつまで経っても登ることは出来ません。

出来ないといっても全てができないわけではないはず。

どこのどの部分が出来ないのかがわかればそれを対策するだけのことなんです。

ムーブを変えてみれば登れることもある

一つのムーブに固執してしまうことも登れない要因でもあります。

目の前でその課題を落とした人の真似をずっとしていませんか?

実は結構これ落とし穴です。

その登り方こそ正しいんだと思い込むことによって、他のムーブを試す機会を失っているんです。

  • ダイナミックに出て取りに行ってダメならスタティックに出たら取れた
  • ダイノで取れないならデッドで取りに行ったら取れた
  • フラッキングを深く入れたら安定した

色々試さないと本当の正解ムーブは分かりません。

自分で選択肢を少なくせず、今までの経験からいろんなムーブを試してみてください。

恐怖心を克服することで登ることができる

取るホールドが痛すぎてびびることも多々ある

高い位置で悪いスタンスを踏むことを要求されたり、

飛び出しが悪くかかりのわるそうなホールドに手を出さなければいけなかったり

1〜2級の課題は恐怖心との戦いでもあります。

恐怖心は非常に厄介で、本人に登る力が十分あるのに恐怖心が邪魔して登れないということがあります。

  • 掴んだホールドを離すことができない
  • 足をあげれずその場から動けない

ほぼ全て恐怖心からくるものです。

この恐怖心を克服しなければ2級以上は登ることは出来ません。

3つの苦手を克服する

ボルダリングには3つの苦手が存在すると考えています。

  • ムーブに対する苦手
  • ホールドに対する苦手
  • 壁に対する苦手

この3つを克服することが高グレード完登の条件かなと思っています。

ムーブに対する苦手

よくあるのが

  • 小さなホールドに乗ることができず滑ってしまいそうで諦める
  • コーディネーション課題のようにダイナミックな動きができず諦める

どれも恐怖心で足がすくんでしまうことが原因です。

足が乗りそうにないと思って諦めたり、

飛びつく際に壁に激突しそうと思って諦めたりしていると思います。

この恐怖心は慣れることでしか取り除くことができないのです。

怖いのなら徐々に和らげていくことを考えましょう。

持ち手をいいホールドに変えて、悪いスタンスでひたすらトラバースをしてみたり

距離を短くしてホールドに飛んでしっかり足を出す練習をしてみたり

少しづつ恐怖心を取り除けるような練習をすると、少しづつ自信がついてきます。

ホールドに対する苦手

2級から明らかにホールドが悪くなります。3級の核心がずっと続く感じですね。

特にカチやピンチなどが多く選ばれると思います。

この二つは筋力でどうこうできるホールドではないので、ひたすら触って慣れることが大事になってきます。

ジムで見かけるのが、「これはカチがあるからやらない!」

といって早々に諦める人がいますがもったいないです。やってもないのに自分にはできないと決めつけているんですね。

これ本当に強くなれません。

なぜならそういうホールドはこの先も必ず出てくるからです。

触り続けると必ず持てるようになります。決して逃げないことです。

壁に対する苦手

スラブや強傾斜でよくある苦手意識です。

スラブ:高い位置に足をあげたり、小さいホールドに乗るのが苦手

強傾斜:角度がつきすぎて手が出せない、体を起こせない

特にスラブを怖がる人はおおい印象ですね。

しかし、初完登するときに選ばれる壁ってスラブが多いんです。

私自信初の2級はスラブでした。

確かに持ちの悪いホールドやスタンスは多かったですが

しっかりつま先で踏んで立ち上がる、力を入れず指を引っ掛ける意識をする

この辺を忠実に守ったおかげで登ることができました。

何度も何度も挑戦した結果、恐怖心は次第に薄れ、少しづつ登れる感覚や自信がついてきたのを覚えています。

やる前から諦めていては絶対に登れません。

エンジョイクライミングではどうしても3級止まりです。

2級はある意味度胸試しというか、心臓の強さを測るクラスなんじゃないかなと個人的に思っています。

指力を鍛える

1〜2級は純粋に指力を求められる課題が多いです。

保持力、ピンチ力、そしてロック力です

こればっかりは苦手なホールドを触りまくったり、

トレーニングボードで練習しまくったりしてつよくするしかありません。

しかしどこの世界でも練習は嘘をつきません。

持てないが持てるようになるにはひたすら練習です。

持ち方や体制で持てるホールドもある

デッドでカチやポケットを取りに行ったり、スローパーやボテを腕一本で止めるような課題も2級では普通に出てきます。

普通に手を出せば取れるけど、課題になったら手が出ない・・・なんてこともありますね。

手の出し方や、指の引っ掛け方なんかで持てるようになることはよくあります。

ラップにすると持てたり安定したりするし、

握り込むよりカチ持ちにしたら安定したなんてこともあります。

そのホールドの向きや、チョークのついているところを見て

いろんな体制、いろんな持ち方を試してみましょう。

まとめ:1〜2級は何度も挑戦しつづけてやっと登れるグレード

なぜ1級と2級を同列に扱うのかというと、

これから先の高グレードを登るには、より高いグレードに挑み続ける以外の対策がないからです。

3級までなら続けていればいずれ登れるくらいのグレードですが

2級より上は高みを目指し、より高グレードを触り続けないと落とすことができません。

  • 自分で限界を作らない
  • 何度も挑戦し続ける
  • 強い人たちに混ざりセッションする

私が1級まで登れたのは、これを意識したからです。

絶対に落としたい課題がある、ライバルに負けたくない

動機は色々ありますが、絶対に自分で壁を作らないことが大事です。

1〜2級は努力で登れるグレードです。

絶対に登れるグレードです。

才能ではありません。

ずっと3級止まりの自分が、1級を落とせたのはより高みを目指したからです。

自分で壁を、限界を作らない

これを常に意識してボルダリングを楽しんでください。

そうすれば、あなたの完全勝利です!!